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飲食店集客の最新トレンド

人手が足りない中で集客を考えるなら、まず「絞る」判断から

結論:人手が足りない状態で集客だけを増やすと、提供の遅れや接客の余裕のなさとして表に出て、来店したお客様の満足度が下がる。今の人数で無理なく回せる範囲まで営業時間・席数・メニューを絞り、その理由を先に伝えておくことが、結果として集客の土台になる。

「求人を出しても応募が来ないので、今の人数で何とか回しています」——大阪府内の飲食店オーナーと話す中で、ここ数年もっとも増えているご相談です。そして多くの場合、その状態のまま「もっとお客様を増やしたい」というご要望が並びます。人手不足と集客は、別々の課題として扱われがちですが、実際には同じ一つの設計の話です。

人手が足りない状態で集客を増やすと何が起きるか

お客様が増えれば売上は伸びます。しかし現場の人数が変わらないまま客数だけが増えると、提供までの時間が伸び、片付けが追いつかず、注文を取るタイミングが遅れます。ここで下がるのは、来店したお客様が受け取る体験の質です。

そして体験の質が下がると、口コミの内容が変わります。「料理は良かったが待たされた」「呼んでも気づいてもらえなかった」といった書き込みは、味の評価とは別のところで店の印象を作ります。GoogleマップやSNSに残った言葉は、その後にお店を探す人の判断材料になり続けます。つまり、無理をして増やした客数が、次の集客を難しくしていくという流れが生まれます。

「絞る」は後退ではなく設計

ここで有効なのが、今の人数で無理なく回せる範囲を決めてしまうことです。具体的には次のような判断が考えられます。

  • 営業時間を絞る(需要の薄い時間帯を閉め、人手を厚くしたい時間に寄せる)
  • 席数を絞る(使わない席を最初から予約対象から外し、提供の質を保つ)
  • メニューを絞る(仕込みと調理の手間が大きい品目を見直し、看板となる品に集中する)

いずれも「規模を小さくする」判断のように見えますが、狙いは逆です。回せる範囲を決めることで、来店したお客様一人あたりに割ける時間と手間が増え、満足度と再来店率が上がるという設計です。大阪市内でも、席数を減らして単価と満足度を上げる形に切り替えた店は増えています。

判断の順番としては、感覚で減らす前に数字を見ておくことが大切です。時間帯ごとの客数と売上、原価と人件費のかかり方を並べると、どこを絞るのが妥当かは見えてきます。売上の大きい時間帯が、必ずしも利益の大きい時間帯とは限りません。仕込みと片付けの手間まで含めて見ると、判断が変わることもあります。

絞ったことは、必ず先に伝える

絞る判断で一番大事なのは、その内容を来店前に伝えておくことです。営業時間を変えたのにWeb上の情報が古いままだと、閉まっている店の前に立つお客様が出ます。これは満足度を下げるだけでなく、口コミにも残りやすい失点です。

Googleビジネスプロフィール、自店サイト、SNSのプロフィール、グルメサイトの掲載情報——情報が置かれている場所すべてで、同じ内容に揃えておく必要があります。あわせて、絞った理由を一言添えておくと、お客様の受け取り方は変わります。「仕込みに時間をかけるため、ランチは11時30分からに変更しました」と書かれていれば、それは制約ではなく店の姿勢として伝わります。

人手不足を前提にした発信に切り替える

人手が限られている店は、その条件を隠すよりも前提として発信したほうが、合うお客様が集まりやすくなります。「少人数で営業しているため、提供に少しお時間をいただきます」「団体でのご利用はご相談ください」といった記載は、期待値を事前に揃える役割を果たします。

こうした情報は、生成AIに店を尋ねるお客様が増えている今、思わぬ形で効いてきます。AIはWeb上に具体的な言葉で書かれた特徴を要約して答えるため、「少人数運営でゆっくり過ごせる店」といった記述があるほど、条件に合うお客様に届きやすくなります。制約を言葉にしておくことが、そのまま合うお客様との出会いにつながります。

人手が足りない状況は、すぐに解決できるものではありません。だからこそ、その条件の中で成り立つ営業の形を先に決め、それを正確に伝えることが、遠回りに見えて一番早い集客の立て直しになります。

よくある質問

Q. 営業時間を短くすると売上が落ちませんか?
A. 一時的に総客数は減ることがありますが、提供の質と再来店率が上がることで、時間あたりの売上が改善するケースが見られます。

Q. 席数を減らすのは抵抗があります。
A. 恒久的に撤去する必要はありません。予約で受ける席数の上限を決めるだけでも、現場の余裕は変わります。

Q. 人手不足であることをお客様に伝えてもよいのですか?
A. 伝えて問題ありません。事前に分かっていれば期待値が揃い、来店後の不満につながりにくくなります。

ご自身のお店の営業体制と発信が噛み合っているか気になった方は、無料の現地診断でご一緒に確認していくこともできます。

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