結論:常連客との関係が良好であるほど、発信が常連向けに偏り「常連さん頼み型」に陥りやすい。原因は関係性の悪さではなく、店の魅力が「初めての人」に向けて言葉になっていないことにある。
「常連さんとは名前で呼び合う仲」「常連さんのおかげで何とかやれている」——そう話す飲食店オーナーは多くいます。常連客に愛されていること自体は素晴らしい強みですが、その一方で「新規のお客様が思うように増えない」という相談も、大阪府内の飲食店支援の現場でよく聞かれます。
常連に愛されているのに、なぜ新規が増えないのか
常連客との関係が深いお店ほど、発信の内容が知らず知らずのうちに常連向けになっていきます。「いつものやつ」「今日も来てくれてありがとう」といった投稿は、常連には嬉しいものですが、初めてその店を知った人にとっては、自分に向けられた情報だとは感じにくいものです。
また、常連が多い店は口コミや紹介による来店で成り立ってきた歴史があることも多く、新規向けの入口をあえて用意してこなかったというケースも少なくありません。悪いことではありませんが、紹介の連鎖が途切れると新規の流入も止まってしまいます。
「常連さん頼み型」に共通する特徴
- SNSや店頭の発信が、常連向けの近況報告になっている
- 初めての人が知りたい情報(価格帯、雰囲気、一人でも入れるかなど)が発信されていない
- 新規の入口が、常連からの紹介以外にほとんどない
これらに心当たりがある場合、店の魅力そのものに問題があるわけではなく、「初めての人に向けた言葉」がまだ用意されていないだけの可能性が高いといえます。
新規の入口を広げるためにできること
常連向けの雰囲気を変える必要はありません。大切なのは、常連向けの発信とは別に、初めての人に向けた情報を用意することです。「初めての方へ」というページやSNSの投稿を作り、価格帯や雰囲気、予約の取りやすさなど、来店の判断材料になる情報を具体的に伝えるだけでも、新規の来店ハードルは大きく下がります。常連さんとの温かい関係性は、そのまま新規のお客様にとっても魅力的な要素になり得ます。
よくある質問
Q. 常連さんを大事にする方針は変えなくていいですか?
A. 変える必要はありません。常連との関係性はそのままに、新規向けの入口を別途用意することが重要です。
Q. 新規向けの発信は何から始めればいいですか?
A. まずは「初めての方へ」という情報(価格帯、雰囲気、予約方法など)を店頭やSNSに用意することから始められます。
Q. 新規向けの発信を増やすと常連さんが離れてしまいませんか?
A. 常連向けの発信自体を変えるわけではないため、通常はそのような心配は少ないです。むしろ新規客が増えることで店全体の活気が増す効果もあります。
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